あのひとと、ずっと一緒にいれないなんて、わかってた

ずっとすきだった
あのひとの腕つかんでねるのがいちばん安心できた
朝まで一緒にいて、駐車場まで一緒にあるくのがすきだった

きれいだった
傷跡も墨もぜんぶすきだった


からだだけでもいいっておもってたのは、はなれるよりずっとましだったから
ひとりで夜ないてばかりいるより、しあわせだったから



あたしたちはほんとに
お互いをしばりあってたんだとおもう
でも、お互いそれが心地よかったのかもしれないね
一緒にほどいていけばいいって、あたしはほどけないきがした


しあわせでいてほしい
わらっててほしい
そこにあたしがいなきゃ意味ないなんて、嘘でもうれしかったな



いっぱいかなしかったぶん
いっぱいうれしくしてくれた
だいすきだった

もうおしまい
だれもしあわせになれない選択肢はなくそう


かなしくなんてないよ
一緒にいれたから