こんにちは yuhです
i love music.

ORβIT ヨンフン 
 ソロアルバム"pygmalion"
レビュー後編です



アルバム"pygmalion"のジャケットは

青い空 白い雲の隙間から

大きな花束を抱えたヨンフンが

舞い降りて来るようで

とてもワクワクさせてくれます💐



ジャケットの青色(ブルー)が

水色でもなく紺色でもなく、

ラピスラズリ(ORβIT公式カラー)に

少し白を混ぜたような

あまり見ることがないブルーで


CD盤を開けた瞬間、

薔薇の香りに包まれたように

わぁーっビックリマークとなり、


ヨンフンから薔薇の花束を

もらったような幸せな気持ちになりました



ではレビューの続き

私の好きなこの曲から





サムネイル
 

05.dive



作詞・作曲 YOUNGHOON
編曲 129


ヨンフン作詞作曲の作品、

歌詞は韓国語で書かれています。


アコースティックギターの

掠れたアルペジオに

ヨンフンの低音、癒しボイス


微かなストリングス、コーラス

ピアノをバックに響く裏声が

とても綺麗でとてもせつない


(声色の表現の幅広さよ)


静かに深く海の底に沈んでいく

そんなイメージで聴いていると、




ダァ〜イブ〜イン(dive in)

胸騒ぎを掻き立てるメロディーライン

せつなさが増すヨンフンのボーカルを

ピアノのバッキングが盛り上げ


不安と癒しが渦巻いている

そんな感覚に陥りました。


Dive in

僕を忘れてもいいよ

息をするのもやっとな僕に

寄り添ってくれてもいいよ

Dive in


ヨンフンがあまりにも愛おしくて、

ずっと寄り添っていたくなる1曲です。


<日本語訳>

 

​思い出せない悲しみ
ここには冷たい光だけ
同じ場所を泳ぐ
哀れな僕の群れ

超えられない限界を知り
痛みに流す涙も
この広い海に遮られて
誰にも届かない

Dive in
君はもっと深いところへ
月光だけが照らす場所へ
Dive in
僕を忘れてもいいよ
息をするのがやっとな僕に
寄り添ってくれてもいいよ
Dive in




サムネイル

よんふん&HEECHO

06.眠れない
duet. HEECHO



作詞・作曲 YOUNGHOON. キムヒ

編曲 水口浩次

HALO時代のヨンフンとヒチョの共作です。


今作はアルバム中、サウンドに

最も厚みがある編曲になっているので、

「眠れない」という曲名とは関係なく

希望が見える歌かと思いきや

どうしようもない 

もどかしさに陥る難解な歌詞に

戸惑うばかりでした。



未来を夢見て幸せだったのに


君の辛さをわからなかった僕のせい


僕の温もりが伝わらなかったと


どちらも自分を責めている。


お互いをわかっているのに

お互いを愛しているのに


いっさいの感情を捨てて

クールに別れる


君を思うと"眠れない"


この2人、今は全て解き放って

眠れていると思いたい。


<日本語訳>

 

独りには慣れていたはずなのに
未だに漂う主を失った香り

僕の部屋一緒に描いた天井いっぱいの明日
薄れていく日々の景色

心無い僕のせい
君の辛さを思いやることもできず
別れを悲しまないで
全部僕のせいだから

僕を見つめる瞳 作り出す笑顔が
痣のように広がっていく

息をするたびチクリと痛む胸
目を閉じても 君が浮かんで眠れない

全てが幸せだった瞬間は
どこかで止まったまま

二人の跡が残るこの部屋
目を背けずにいられない
僕の辛い過去
何気なく通り過ぎて
当たり前のように訪れた別れを見送った
冷たい君の手を必死に握っても
届かなかった僕の温もり

君から去ってあげる
君の前から消えてあげる
一切の感情を捨てて

ため息をつくたびにぼやけていく君の姿
悔やむ思いを抱えた僕は今日も眠れない

容易なことではないけれど
この感情もいつかは消え去る
僕を温めてくれていた君の声も
ここに全部置いていこう

時を経ていつかまた出会えたとして
求めるだろうか 君も僕も

きっとそうだよ そしてまた探すだろう
もう解き放って 君の中で眠れない僕

ボーカルを引き立てる

オーソドックスなロックサウンド

間奏にギターの泣きのフレーズを入れた

アレンジは水口浩次さんです。


BUGVELの最新アルバム

"B.I.P""Clover'も水口さんアレンジです


サムネイル
 

07.paranoia



作詞・作曲 YOUNGHOON
編曲 129

アルバム最後の曲もヨンフンの自作曲。

曲名のparanoia(パラノイア)は、

病的なまでの心配性の意味。


小鳥のさえずりからはじまる

ため息のような囁き声、

スチールギターとコーラスの

コラボレーションが沁みるトラック。


一体ヨンフンはこの曲で

私たちに何を伝えたかったのでしょう。


何度も何度も幸せだった日々を思い

立ちつくす


そんな心境でいたのだと思うと

とても心が痛いですが、


除隊日のカウントダウンが始まってから

アルバムが届いたのが幸いでした。


無事に私たちの元へ帰って来て、

この仕事(歌手)を続けていくと

言ってくれて本当に本当に良かった。


これからも健康に注意して、

地道に一歩ずつ上っていきましょう

ね、ヨンフン。


<日本語訳>

 

​毎日僕を抱きしめていた
あたたかい瞳はもういない

僕の一日を描いていた人はもういない
ただ静かに立ちつくす

Don't let me down

Don't let me down
I remember yesterday
Over and over again

Don't bring me down

Don't bring me down

I remember yesterday
Over and over again


眠れない、paranoia、diveの3曲は

HALO時代に原型が出来ていたようで、

2018年9月のインスタLiveで

ピアノで弾き語りを公開しています。


 (お借りしました🙏)



"​pygmlion"レビューあとがき

日韓合同グループのORβITは
デビューしてすぐにコロナ禍に巻き込まれて思うように活動できないまま、長男ヨンフンと次男でリーダーのヒチョが入隊し、

昨秋、7人完全体となり、2024年からようやく7人揃っての活動が始まりました。

本作はそんな長男ヨンフンの入隊前の不安、心配、葛藤、そして残された者へのエールが詰まったアルバムだと思います。

胸の内を曝け出すのはどんなにか怖かったことでしょう。無事に帰ってきてくれて
本当にありがとう。

入隊前のヨンフンの心情を思うにつけ、
レビューを書きながら何度も泣きました。


私はピアノの先生なのに音楽的なことは何一つ書けないのですが、ただヨンフンの声は稀にみる副音声付きだと感じています。

そしてこんなにせつなさを表現できる
ボーカリストは、他には知りません。

by yuh