長男が生きてたら、5歳の、

誕生日だった


何もしない


去年も何かしようとは思わなかった


何かをする気にもなれないから


でも、その日付はやってくる





義母がご丁寧にケーキを買って

きてくれた


プレートには「◯◯くん5歳おめでとう」


いちごのショートケーキ


しかもホールで





義母「1番小さいサイズなんやけど…」


と言っても


食べるのは本人以外じゃん


何の意味があるの?





何もしたくなかったのに


こうして「お祝いする事」の

押し付けをされる





娘に、


「今日は◯◯くんの誕生日だよ」


と、何気なく言ってみた


娘は、


「えっ、いいなぁ〜!」と




いつも、想像しない言葉が返ってくる


生きてようが、なかろうが、

娘にとってはお誕生日が羨ましい


ただ、それだけなのだ





私だけ、唯一、向き合ってない


普通は、何かしてあげられる事を

してあげるのが、母親なんだろう


ブログの中の、子を亡くした母親の

ほとんどが、そうなのに


私は、仏壇に背を向けたまま


あの時のままだ






仕方なく、家族でイチゴのケーキを

切り分けて、食べた


とっても美味しいケーキだった





義母はどんな気持ちで、このプレートを

描いてもらったんだろう


そう思うと、悲しくて、申し訳ない

気持ちになる






ごめんね、こんなママで