今さらであるが、2019年は歴史的な一年だったと思う。平成から令和へと改元され、上皇陛下が退位された。そして戦争を知らない新しい天皇陛下が即位されることになった。
少子高齢化により前年度と比して人口は減少し、地球温暖化による自然災害が頻発した。また、悲惨な事件も多かったように思う。高齢者の交通事故。あおり運転。京都アニメーション放火殺人事件。不条理としか言えない事件が多かったように思う。
個人的に気になったニュースとしては、吉本興業の闇営業問題。吉本所属の芸人が事務所を通さずに、営業に行き、反社会勢力から金銭を受け取ったとされ、週刊誌にスクープされた。その後、宮迫博之と田村亮は記者会見を開き、謝罪した。その会見の中で、彼らは吉本興業から圧力をかけられていたことを暴露し、大きな注目を集めることになった。
暗いニュースばかりではない。ラグビーワールドカップにて日本代表の活躍、NBAウィザーズに八村塁が入団、スマイルシンデレラこと渋野日向子が全英女子オープンで優勝した。そして、来年には東京オリンピックが開催される。大河ドラマでは前回の東京オリンピックをテーマに描き、大変見ごたえのある作品だった。
日本の出来事だけでも書ききれないほどたくさんのことがあった。要約すると、波乱の一年だったと言えるのではないだろうか。上記からこぼれ落ちた小さな歴史もたくさんある。語れないことも語りたいこともたくさんあった。人の数だけ、それぞれの2019年が存在するのである。
敷衍して考えると10年代はいろいろあった。ここでは触れきれないため省略させていただくが、たくさんのドラマがあった。すごく前の出来事のようで最近のことのようにも感じる。時間の流れの歪さを歳を重ねるたびに感じる。現在という、過去と未来をも包摂する時間を、ぼくらはどこまで拡張できるか。プランク時間を実感できないぼくらはイマジネーションを働かせて、内省していくしかない。
迫りゆくカウントダウンに一秒一秒をどれだけ実感できるか。