「〇〇ちゃん、一人でお片づけできていい子だね~」

 

「テストで100点取ったの?すごいね~」

 

 

一見、なんの変哲もない親の言葉ですよね。

 

子どもの行動や、その結果に対して

親がほめている。

 

 

どこの家庭でもある光景ですよね。

 

 

みなさんの家庭はどうでしょう。

どんなほめ方をしていますか?

 

 

 

 

 

 

実は、

 

「いい子だね」

 

「すごいね」

 

このようなほめ方は

 

あまりいい方法ではないのです。

(心理の世界では、このほめ方は最悪との意見もあります)

 

 

 

 

「ほめて伸ばす」

 

このような考えは良いと思います。

 

 

問題は【ほめ方】にあるのです。

 

 

 

 

「育児はほめることがいいことだ」

 

親が持っている、このざっくりした考えには危険がたくさん潜んでいることを

今回は知っていただきたいです。

 

 

 

 

 

 

【ほめる】

この行為には当然“ほめる側”“ほめられる側”がいます。

 

子育てシーンでは、子どもがほめられる側が多いでしょう。

 

 

 

「いい子だね」

 

「すごいね」

 

 

この言い方だと子どもはどうなっていくか。

 

ちょっと想像してみてください。

 

 

 

どうですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

子どものこころのなかはどうなっているか。

 

ほめてもらうことで“自分には価値がある”という思考になっていきます。

言い換えると

ほめられない時は“自分に価値が無い”という思考になります。

 

次第にほめてもらうために行動するようになります。

ですが、

ほめてもらうために行動したが上手くできなかった場合。

要は失敗をした時。

失敗すると当然ほめてもらえないので、

失敗する自分はダメとなります。

 

そんな事が続いていくと

 

失敗することへの恐怖心が芽生えてきて

チャレンジすることをやめるようになります。

 

これは何かを始めることをしないということです。

学校、習い事、スポーツなど、、、

子どもの時期は特に新しく始まることばかりですが、

これらをやっていくことが難しくなります。

(怖くて学校に行こうとしない事は実例であります)

 

特に幼児期だと思考パターンが潜在意識まで入ってしまうので

成長してから思考を改善しようとしても難しいでしょう。

 

こんな状態のまま大人になると

仕事をしたり、社会で生きてくのは大変になるかもしれませんね。

 

 

 

 

次に、

ほめる側(親)はどうなっているか。

 

親は、

自身の価値観

経験

世間体

周りの目

などに沿って良い悪いを決めています。

 

 

 

これだと

子どもにとっての良い悪いは完全に無視されている状態です。

 

 

 

例えば

『夕食時、子ども(5歳ぐらい)が料理をテーブルに運んでくれた』

 

お母さんは声をかけました。

 

「いい子だね」

 

そうですね。

 

確かにいい子です。

 

親にとってはいい子でしょう。

 

親にとっては都合のいい子でしょう。

        ↑

       これです。

 

「都合のいい子」

 

この“都合がいい”というニュアンスが含まれているのです。

 

 

 

この例で、

もし子どもが料理を運んでる途中に落としてしまった場合。

 

「いい子だね」

 

のフレーズは確実に出てきませんよね。

 

「なにしてるの!!」

と、鬼の形相で激オコ状態となるでしょう。

 

 

 

 

 

「子どもが料理を運ぶ」

 

要注意ポイントはここです。

 

 

この行動にはどんな気持ちがあったのでしょうか。

 

まずそこを理解しないといけません。

 

 

「ママのお手伝いがしたかった」

仮にこのような気持ちがあったとします。

 

 

そんな子どもの気持ちを理解したうえで

どうほめるか。

 

 

・料理を運べた場合

「上手く運べたね!手伝ってくれて助かったよ。ママうれしい、ありがとうね」

 

 

・料理を落としてしまった場合

「落としちゃった?上手くできなかったね。あとはママがやるから座って待っててね」

「でも、お手伝いしようとしてくれた気持ちはすごくうれしい!ありがとうね」

 

(とりあえず失敗のパターンは今回は置いといて)

 

 

上記の例のように

 

【ほめ方】

 

少し工夫してみてほしいのです。

 

 

「〇〇をした」から「いい子」

 

のような結果だけみるのではなく、

 

「〇〇をした」の〇〇に対して、

子どもの気持ちやプロセスをほめてあげてください。

喜びや感謝の気持ちも忘れずに。

 

 

この部分に声かけをしてあげると、

 

心理的にいう

「内発的動機づけ」につながります。

 

 

ほめられるために行動するのではなく、

自分でやる気を起こして他者に貢献できる人になります。

 

 

 

 

 

 

 

「子どもが学校から帰宅したら手洗いうがいをした」

こんな、当たり前のような場面でも

「手洗いうがいしたの!自ら進んで風邪の予防に取り組めているね!」

「ママはあなたが元気でいてくれてうれしい!」

 

ちょっとオーバーに感じるかもしれませんが、

私はとても素敵なコミュニケーションだと思います。

 

普段こんな会話を全くしてない方はボチボチやってみてくださいね。

「ママがおかしくなった〜〜」

なんて、子どもビックリしますので。

 

もしかしたら照れて反応が薄いかもしれなけど、

内心は絶対うれしいはず!

 

 

 

 

 

こんなやり取りが自然とできる関係が

少しでも増えていけば幸いです。

 

 

 

 

【ほめ方】

大切ですよ。

 

 

 

 

 

みなさん、今日はもうほめましたか?

 

 

 

 

 

 

satocこーち