あるとき ねこは 獅子座サーカスの 手品つかいの ねこでした。
 
ねこは サーカスなんか きらいでした。
 
手品つかいは 毎日 ねこを はこの中に 入れて
のこぎりで まっぷたつに しました。
 
それから まるのままのねこを はこから とりだし はくしゅかっさいを うけました。
 
ある日 手品つかいは まちがえて ほんとうに ねこを
まっぷたつに してしまいました。
 
手品つかいは まっぷたつに なってしまった ねこを 両手に ぶらさげて
大きな声で なきました。
 
だれも はくしゅかっさいを しませんでした。
 
手品つかいは サーカス小屋の うらに ねこを うめました。
 
 
 
あるとき ねこは �どろぼうの ねこでした。
 
ねこは どろぼうなんか だいきらいでした。
 
どろぼうは ねこと いっしょに くらい町を ねこのように しずかに歩きまわりました。
 
どろぼうは いぬのいる 家にだけ どろぼうに はいりました。
 
いぬが ねこに ほえている あいだに
どろぼうは 金庫を こじあけました。
 
ある日 ねこは いぬに かみころされてしまいまいした。
 
どろぼうは ぬすんだ ダイヤモンドと いっしょに ねこをだいて
夜の町を 大きな声で なきながら 歩きました。
 
そして 家に帰って 小さなにわに ねこを うめました。