一応日本文学部の私は、就職活動中、「好きな本について」聞かれることが結構ありました。



一番好きな本について長々と答える気は更々ない(万年反抗期)ので、説明しやすい有名どころの回答例(ex『キッチン』…主人公の情緒にとても共感を覚え、感動しました。)のストックをいくつか用意して、適当にそれをルーティーンしていました。



しかし、一社だけ、「一番好きな短編集は?」と聞いてきた会社がありました。




「短編集???」




なぜ短編に限定したのかは定かではありませんが(聞いとけばよかった)、とりあえず思いがけない投球にパニくる私。


とっさに出たのが、

「…村上春樹さんの、『回転木馬のデット・ヒート』、だと思います」


という回答でした。




これはそこまで読み返したことがない小説だったのですが、今思い返すと、就活時の不安な心情をむちゃんこ象徴していた作品だったと気づき、少し唖然としました。




「人生はメリーゴーランドに似ている。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。しかし、それでも我々は、回転木馬の上で仮想の敵に向けて、デッド・ヒートをくりひろげているようにも見える。そういうものだ。」




少し要約しましたが、作者のこの言葉は、将来の見えない私にとても共感できるものでした。


そして最近、この言葉が、脳内をリピートしています。





前フリが長くなりましたが、何が言いたいかというと、「もうすぐ新入社員の研修が始まるので、かなり不安だ」ということですね。


卒業間近にして、「目標が移り変わる恐怖」をひしひしと味わっています。



それはまるで人気の無くなった流行者りもののように、次から次へとあふれていくのでしょうか。


けれども、それが、「成長する」ってことなのでしょうか。



これまでの思いをが大きいもの程、置いていく恐怖はとてもでかい。こわい。






でも、人生はメリーゴーランド。




どうせなら、好みの馬に乗って走ろうかな。