こちらの作品は他サイトで投稿している私のオリジナル作品です。
盗作では有りません。
エブリスタとこちら以外で見かけた方は御一報下さい。









「…おばあ様…」


美姫は膝を抱え、顔を埋めながら呟く



久しぶりに見た夢


よく一昔前は、頻繁に見ていたおばあ様の夢


まるで、美姫の事が心配で仕方ないといったように、いつも夢で逢いに来ていた


しかし、仕事をやるようになって、常に結界の中で生活し、力の使い過ぎで、深い眠りに誘われるようになってからは、見なくなっていた美姫


(………こんな時に、おばあ様の夢を見るなんて………)



ぎゅうっと、膝を抱える腕の力を強くする



これから、力が暴走しないよう気を張っていかなければいけないのに、こんな夢ごときで不安がる自分が情けなくなった




(……私は、やはり幼い頃より変わらない……
何をするにも…この力に怯えながら生活してきた
なぜ……私はこんな力を持って生まれたのだろう)



美姫は、静かに涙を流しながら、途方もない問いに、胸を痛ませた



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