小説ﾌﾞﾛｸﾞ～コトダマ～戒めの鎖

こちらの作品は私のオリジナル作品です。
他サイトで投稿しているものをこちらで載せています。盗作では有りません。
エブリスタとこちら以外で見かけた方は御一報下さい。






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『うぇぇっえ、』


見慣れた景色の中


小さな女の子が泣きながら歩いている




『どうしたんだい。美姫』



懐かしい声




おばあ様




『み、みんな、

あたしのこと


おばけ言うの』


頭を撫でられながら


必死に言う



『どうしてそんなこと言われた？』


おばあ様は、優しい声色で問いてくれる


『んとね、
ひろくんがね
あたしが、飛んでっちゃえっ、て言ったらね、どこかにか飛んじゃって
けがしちゃったの

みんな
あたしが言ったから


ひろくんがけがしたって…


お化けって………』




『…………そうかい


美姫？



今はまだ、力をあやつることが難しくて、そういったことがこれからも起きるかもしれん


けどなぁ？


必ず、その力は皆を救う力になる


嫌いになったらいけないよ？』






『…………みんなの力になる？』


『ああ、なる


お前なら、大丈夫だよ』






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「おばあ様っ、」





ガバッ…！





粗い息を吐きながら、周りをゆっくり見渡す




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