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「…………榊、」


「………なんです」


「………今日は、お前の部屋に泊めてくれぬか?」


「…………若?」


私の言葉に、榊原は驚いたような声を出しながら呼ぶ

だが、気にすることもなく、榊原の背中に顔を埋めながら、私は返事をまった


「…………一体何があった?
何かお悩みなら、相談に乗ると、あの時言ったはずだが?」



榊原は、ため息を盛らしながら問い掛ける



しかし、私は何もないと、首を横にふる




言えるわけなかった





数日前のあの日




実はこっそり、夕欄の慕っていた女朗の49日が行われていた赤潮に、足を運んでいたなんてことは……………






榊原と会話し終わった後、やはりどうしても気になり、ちょっと出かけてくると行って、来たのだ



まわりには、沢山の商人達や、贔屓にしている居酒屋、問屋、秤屋などが何人か来ていた