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「………蘭には、初めて己から好意をもった

好きな気持ちもあるし、一緒にいたいと強く願う存在だ」



私は、言わないといつまでもこの状況から脱する事は出来ないと知り、仕方なく話す


「…………と言う事は、初めて、奥様に恋心を抱いた………そういうことですね?」


「…………ああ」


問われ頷く


「……そうですか…………。

奥様とは、夜、二人で話等はしますか?」


「…………しない」

「……キスは?」

「……しない」

「………契りは?」

「……まだない」



誘導尋問みたいだな…………と答えながら思っていると、ふいに、頭を撫でられる


「榊原?」


「旦那は、奥様と夫婦らしい行いを全くしていなかったのですね…………それでは不安にもなる」


悲しげにそう呟く


「奥様に、拒絶されているようで、大きな不安を感じているのではないですか?」


「………っ、」


はっきりそう言われ、ギクリと体を強ばらせる


「…………やっぱりそうですか?
旦那、…………いや、伯真

独りで悩むな。不安なら、イラつくなら、俺たちに相談しろ

初めての恋だったんだ

どうすりゃいいのか分からなくなるのも当たり前なんだ

恥ずかしいことじゃない」


優しく言われる


確かに、強く自分を拒絶されているようで、自分でもわからないイライラ感と、とてつもない焦りみたいなものは感じていた


なぜわかったのか…………