こちらの作品は、ポケくりにて公開中の作品です。盗作ではありませんのでご注意下さい。また、著作権は私にあります。似たような作品がこざいましたらご一報下さいませ。
「………旦那、何をそんなに不安がっているんです?」
「…………?何も不安がってない」
奥の間に誘われ、私は榊原と向かい合う形で座らされ、そう問いかけられた
急な問い掛けに、私は何のことかまかりかね、首を傾げてしまう
「………はぁ~~~――――」
榊原は、そんな私を見て、息が全部抜けてしまうのではないかと言うぐらい、長いため息をつく
「…………自覚していないのが一番やっかいですね」
「……………なにがだ?」
いまいちわからず、余計イラついて仕方ない
言いたい事があるなら、はっきり言って欲しい
「…………質問を変えやしょう。
旦那は、今まで、恋をしたことはありますか?」
「…………恋?………」
言われて、考えてみるも、そんな気配を感じた事は一回もない
それに…………
「………恋をする前に、相手方からの一方的な求愛が激し過ぎて、好きになる気持ちさえ沸いてこなかったよ。
目障りなだけだ」
今までの事を思い出し、吐き気を覚えてしまう
家柄、家名、若旦那の肩書きしか目になく、我先にと言いよる女達
そんな女達と、恋をするなどと、考えた事もなかった
「…………では、奥様にたいしては?どうですか?」
「………蘭?」
「そうです。奥様には、今、どんな気持ちを抱いていますか?」
「……………」
榊原は、幼い頃より、兄弟のように育ってきた同胞
だが、そこまで話していいものか、迷う所があった
しかし、榊原は、「正直に教えて下さい。誰にも言いませんから」
と、答えを求める
「………旦那、何をそんなに不安がっているんです?」
「…………?何も不安がってない」
奥の間に誘われ、私は榊原と向かい合う形で座らされ、そう問いかけられた
急な問い掛けに、私は何のことかまかりかね、首を傾げてしまう
「………はぁ~~~――――」
榊原は、そんな私を見て、息が全部抜けてしまうのではないかと言うぐらい、長いため息をつく
「…………自覚していないのが一番やっかいですね」
「……………なにがだ?」
いまいちわからず、余計イラついて仕方ない
言いたい事があるなら、はっきり言って欲しい
「…………質問を変えやしょう。
旦那は、今まで、恋をしたことはありますか?」
「…………恋?………」
言われて、考えてみるも、そんな気配を感じた事は一回もない
それに…………
「………恋をする前に、相手方からの一方的な求愛が激し過ぎて、好きになる気持ちさえ沸いてこなかったよ。
目障りなだけだ」
今までの事を思い出し、吐き気を覚えてしまう
家柄、家名、若旦那の肩書きしか目になく、我先にと言いよる女達
そんな女達と、恋をするなどと、考えた事もなかった
「…………では、奥様にたいしては?どうですか?」
「………蘭?」
「そうです。奥様には、今、どんな気持ちを抱いていますか?」
「……………」
榊原は、幼い頃より、兄弟のように育ってきた同胞
だが、そこまで話していいものか、迷う所があった
しかし、榊原は、「正直に教えて下さい。誰にも言いませんから」
と、答えを求める