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「…………おや?そういや、今日は確か、若奥様のご友人の49日参列の日でなかったですかい?」


びくっ!


取引先の庄屋が来て、帳簿を記入しながら確認していると、相手側の商人が不思議そうに聞いてくる


周りにいた他の者達は、その言葉を聞いて、体を派手に震わす


「…………吉太郎………今はそれは関係あることかな?」

私は、ニヘラ………となんとか笑顔で返すが、内心イラっっしていた


「いえ、関係はありやせんが、今日は若旦那はいないと伺っていたので、なんでいるのかなぁ?と思っただけですよ」


よっこらせ、と積み荷を卸ながら吉太郎は言い放つ



だから気付いていない…………



今どんな顔を、私がしているのか…………など…………


「…………ほう?


若旦那の私がいるのは、そんなに不思議なことか?吉太郎…………」


「………へ?」



声色が変わり、流石に違和感を感じたのか顔をあげた吉太郎は、ひっ!と顔を強ばらせた


「…………い、いえ!

そんな事はございあせん!

大変失礼なことを言いました!

お許し下さい!


では、失礼します!!」


吉太郎は、伝票を渡して、脱兎の如く足早と立ち去って行ってしまった



「………旦那、イラつくのは分かりますが…………相手を睨むんはやめましょ?」


ぽん………と肩に手を置きながら、番頭の榊原が言う