この小説は、エイブリスにて公開中の作品です。なので盗作ではないので、驚かないで下さい。しかし、著作権は私が持ってます。似たような小説があったら、ご一報下さい。確かめます。

では、ご覧ください。






~Count3~






「少し冷静に人の話を聞けないのか?君は………………」



目の前の理事長は、じっと私の指を見つめながら、低い声で言い放つ


私は一瞬その迫力に、そのまま固まった


「…………何も君の力をどうこうしようとしているわけじゃないんだ


ただ、君が、学生として楽しく暮らして行けるように、事情を知って置いただけだ


君が心配している、悪用なんかしないと、はっきり誓える」



理事長は、まっすぐ私を見つめながら言い放つ


「それに、叔父さんの気持ちも、キチンと理解してあげたらどうかな?」


「…………大叔父様の…………気持ち?」



私は、翳しておいた手を卸ながら問う


「…………彼は、なかなかココロを開かない君を凄く心配ていたよ


16歳と言えば、それなりに落ち着いてはいるが、はっちゃけてる部分の方が大きい

もう少し反発もあって当たり前だがそれもない

君は、ただ大きな鳥かごの中で静かに、生きているだけの人形と化していて不安だと言っていた




年に4回…………お墓参りのときだけしか家から出ないということも言っていたよ」



理事長は、ため息をつきながらそう言う





父の出来事があってから


感情の起伏を起こさない為に、最低限の人間としか会話や会うという行為はしてこなかった


だから、自然と、仕事がないときなどは、障子から見える中庭を眺めて1日を過ごすことが多かった



「せっかく叔父さんにもらったこの機会に、周りが体験している、普通の高校一年生を体験してみるのもいいと思うぞ?



いや、あいつはそれを望んでいる
叶えてあげてやってくれないかな?」


理事長は、にっこり笑いながら言う


私は、その顔を見たあと、ゆっくり窓を見つめる



周りと同じ生活?


この力を持っていながら…………

普通の生活ができるの?












無理に決まってるわ










私は、ふっ、と笑う