この小説は、エイブリスにて公開中の作品です。なので盗作ではないので、驚かないで下さい。しかし、著作権は私が持ってます。似たような小説があったら、ご一報下さい。確かめます。

では、ご覧ください。



~Count1~




それは、相手の不安や悲しみを、言霊の力で軽くしたり、身体の異変をいち早く知らせるために、身体に暗示をかけたり、好きな人と結ばれるよう願掛けしたりと、巫女のような生業であった




最初はちらほらだったお客様も、今では予約しなければならない程有名となった





「一年間、絶える事無く予約のお客さまがいらっしゃいます

学校に行っていては、その皆様にご迷惑をおかけいたします


どうか、他の方にお願いしてください」



美姫は、もっともらしい答え方で、やんわりと断る




しかし、やはり大伯父様にはそんなんでかなう訳がなかった




「それならば、週に2日、こちらに戻ってくればよい


予約と言っても、日時はきちんと決められておるんじゃ


週に2日を仕事に割り当てればよい」


「しかし…………」


「美姫、」

「…………はい」



言葉を発する前に、名を呼ばれて続ける事ができなかった



「人生は永い…………

たった一度のチャンスなんだ


16歳なら16歳らしく


学校に通いなさい


そして、思い出を沢山作りなさい
仕事は、いくつになってもできる
だがな?学生時代というのは、その時だけなんだよ」


「大伯父様……………」


美姫は、目を大きく開きながら大伯父様を見つめる



そして、どうあっても自分を学校に通わせたいのだと知ると、美姫は深いため息をつきながら わかりました と告げた