この小説は、エイブリスにて公開中の作品です。なので盗作ではないので、驚かないで下さい。しかし、著作権は私が持ってます。似たような小説があったら、ご一報下さい。確かめます。

では、ご覧ください。



~Count1~




大ばばさまは、ある日突然、


中庭にある池の中で倒れて無くなっていた




当時、まだ学校に通っていた美姫は、父からその話を電話越しで学校で聞いていた






あまりのショックに、美姫は、その場で、






『なんで気付かなかったの?なんで助けなかったの?見殺しにした奴、死んじゃえばいいんだ!《しんじゃえ!》』





使ってはいけないとわかっていた“言霊”を、発動させてしまったのだ





そして、









電話ごしで、声を聞いていた美姫の父が、そのまま不慮の事故亡くなってしまったのだ……………








初めて、この力で人を傷つけた瞬間であるのと同時に……………




今までにないくらい、強い言霊の力を感じるようになった日でもある


「同時に、正嗣が亡くなって、もう10年になるわけか…………」


「………………はい」



美姫は、きゅっ、と両手を握りしめながら頷く



「……………美姫よ」


「…………はい?」




名を呼ばれ、ゆっくり視線を大伯父様に向ける




「……………お前のせいではないよ」


「……………はい」




そう言われて、美姫は苦笑いをする

父が亡くなった時、美姫は自分の侵した過ちに気付いて、酷く取り乱した


その時、美姫を何度も慰めてくれたのは、大伯父様だった



何度も何度も、背中を撫でて落ち着かせてくれたのを思い出す




「いくらお前に“力”があるからと言って、正嗣がその力に倒れたわけではないのだ

たまたま偶然が重なっただけなのだから、そう抱え込むな」



大伯父様は、穏やかな声色でそう話す




「…………ありがとうございます」