札幌市は27日、運営する障害者の就労支援事業所で利用者に賃金の一部を支払っていないとして、同市中央区の株式会社「中和welfare」(杉沢広子代表取締役)に対し、障害者総合支援法に基づき、指定障害福祉サービス事業者の指定を取り消した。
 市によると、同社が市内で運営する就労継続支援A型事業所「ミンナノオシゴト桑園」と「ミンナノオシゴト菊水」で、今年6、7月分の利用者34人分の賃金計約210万円が未払いとなっている。
 ミンナノオシゴト菊水は今月24日、市に届け出なく運営を廃止していた。市は現在、利用者の別事業所への転所などの調整を進めている。
( 蒲生美緒 )

2024年9月27日 20:06(9月27日 20:44更新)北海道新聞どうしん電子版より転載