直面する課題や悩みなどを話し合った、北海道がん患者連絡会の交流会
 道内の29のがん患者団体などでつくる、北海道がん患者連絡会(札幌)の本年度の交流会が7日、札幌市内で開かれた。全道から集まった22人が、患者が直面する課題や悩みを話し合ったり、専門医の講演を聞き、正しい知識を学んだりした。
 参加者が四つのグループに分かれて課題などを討論した。「正しいがんの情報を提供する(拠点病院や指定病院にある)がん相談支援センターがまだまだ患者に知られていない」という指摘や、「職場の人たちの理解がないため仕事を辞めた患者がいる。大人にもがんの教育が必要だ」という提案もあった。「患者会に新たな人が入ってこない」という声も挙がった。
 また、連絡会の世話人代表で骨肉腫が専門の平賀博明・北海道がんセンター院長が、発症者が少ない希少がんについて国の対策や治療薬開発の現状などを講演した。
 北海道がん患者連絡会は個人でも入会できる。会費などはない。問い合わせは、北海道がんセンター内の事務局、電話011・811・9111内線2311、またはメール100-mb05gas2@mail.hosp.go.jpへ。
( 岩本進 )

2024年9月16日 4:00北海道新聞どうしん電子版より転載