【浦河】町内に別荘を構える作家、佐藤愛子さん原作の映画「九十歳。何がめでたい」の上映が21日から大黒座(大通2)で行われる。公開に向けて大黒座ではPRのため、特製の大型ポスターの掲示が始まった。
■町に縁深い作家・佐藤愛子さん原作
 「九十歳。何がめでたい」(前田哲監督)は、断筆宣言した佐藤さんとエッセーを強引に依頼する編集者のやりとりや、その本がベストセラーになる様子が中心のコメディー。佐藤さんと編集者それぞれの家族模様も哀歓をこめて描く。
 配給する松竹は「原作者と縁の深い場所」と、大黒座での公開に向けて宣伝に力を入れ、貼り合わせると1・7メートル四方になる大型ポスターを制作した。通常のポスターとは別に「7・21大黒座公開」の文字を印刷した特製ポスターだ。大黒座ではさっそく、ボードにポスターを貼って館内などで掲示を始めた。
 映画には、浦河の別荘の前に捨てられた子犬を、佐藤さんが東京の自宅に連れ帰るエピソードも盛り込まれ、原作者の浦河への思い入れを感じさせる。大黒座には、佐藤さんの娘の響子さんから大入り満員を祈念する手紙も届くなど、関係者の期待が高まっている。2024年7月5日 19:25北海道新聞どうしん電子版より転載

 

・映画「九十歳。何がめでたい」観賞後に読書を 浦河町立図書館が23日無料ツアー

【浦河】町立図書館は23日に、映画「九十歳。何がめでたい」を観賞し、その後に同図書館や近くのカフェで過ごす無料ツアーを実施する。
 同日午前10時から大黒座(大通2)で映画を観賞。その後、午後1時まで同図書館や、隣接する町まちなか元気ステーション内のオレンジカフェで過ごす。カフェには同図書館から、映画の原作者、佐藤愛子さんの著書を数十冊用意する。
 65歳以上の町民が対象で先着25人。参加者の自宅近くまでバスで送迎する。参加無料だが、カフェの費用は自己負担。9日から申し込みを受け付ける。問い合わせ、申し込みは同図書館に直接か、電話0146・22・2347へ。

2024年7月5日 19:32北海道新聞どうしん電子版より転載