医療法人北武会美しが丘病院(札幌市清田区)の職員で組織する札幌地域労組美しが丘病院支部などは4日、組合員のみに残業代を支払わないことなどが不当労働行為に当たるとして、道労働委員会に救済を申し立て、受理された。
 申立書などによると、美しが丘病院は昨年6月以降、団体交渉に応じないまま、非組合員に支給している休憩時間中の残業代を、組合員5人に支給していないという。
 今年5月には、支部長と組合員の計2人を減給の懲戒処分にした。パワーハラスメントや不正通報などが理由。同支部は4日の記者会見で「組合の弱体化を図り、問題提起を抑圧しようとしている」と訴えた。
 同法人は北海道新聞の取材に対し「回答は差し控える」としている。同支部は、未払いの残業代の支払いを求めて札幌地裁に提訴する方針。

2024年7月4日 20:37北海道新聞どうしん電子版より転載