星野リゾート(長野県軽井沢町)は4日、函館市若松町に6日開業する都市型観光ホテル「OMO(おも)5函館by星野リゾート」を報道関係者に公開した。レンガの柱や、ステンドグラスの照明など函館の街並みを感じさせる内装や地元にこだわったサービスをアピールした。
 昨年9月に休館した「ホテルWBF函館 海神(わたつみ)の湯」を改装したホテルは地下1階、地上13階建てで、総客室数は245室。屋外ラウンジやカフェで構成する2階「OMOベース」は夜景観光後や風呂上がりなどの利用を想定し、函館産のクラフトビールや塩辛、スイーツを深夜まで味わえる。このほか、源泉掛け流しの露天風呂、好みの具材を乗せられる海鮮丼やいかめしなど約60品をそろえた朝食ビュッフェもPRする。
 宿泊者限定の無料サービスとして、スタッフがはこだて自由市場(新川町)を案内し店員との交流や試食を楽しむツアーを市場休業日以外毎朝行う。五稜郭公園や西部地区を周遊するバスも用意する。中村光一朗総支配人(39)は「函館のディープな魅力を掘り起こし、お客さまの期待を超えるまちの魅力を伝えていきたい」と力を込めた。
 1泊朝食付きで3万1千円から。同社によると7、8月の予約はすでに8割ほど埋まっているという。

カフェスペースや屋外ラウンジで構成する2階の「OMOベース」。レンガの柱やステンドグラス照明など函館らしさを散りばめた(中本翔撮影)

2024年7月4日 22:21(7月4日 22:23更新)北海道新聞どうしん電子版より転載