【比布】町は、町立ぴっぷクリニック(中町1)の療養病床19床を来年3月末までにすべて廃止し、外来診療のみにすることを明らかにした。4月以降は原則、人工透析や手術を行わない方針も示した。
 17日に上川総合振興局で開かれた上川中部圏域地域医療構想会議で町が説明した。町は、医師確保のため外来診療に注力することが必要としている。入院患者については既に2、3人に減っており、来春までに転院などを進めるとしている。
 ぴっぷクリニックは2000年、町立診療所に代わって開院。18年に町が指定管理者方式へ変更したことに伴い医療法人社団友崇会(旭川)に運営が委託されている。
 現在は内科、外科、整形外科などを診療科目とし、人工透析も実施している。町は、来年4月以降の運営を担う指定管理者募集にあたり、内科以外の診療や人工透析を含めていないため、透析が取りやめになる可能性が高い。
 町保健福祉課は「旭川市内の医療機関と連携して医療体制の確保に努める」としている。

2024年6月18日 21:05(6月18日 21:16更新)北海道新聞どうしん電子版より転載