国の事業を活用しケアリーバーらを支える道内の「自立支援コーディネーター」は、本年度3人。いずれも社会福祉法人などに委託し、経験豊かな専門職員が相談相手を務めるなど支援に当たる。

 道のコーディネーターは2人で、東京の認定NPO法人「ブリッジフォースマイル」にゆだねた。同法人北海道事務局は、新制度の社会的養護自立支援拠点の準備にも携わり、夏にも札幌駅周辺に開設予定だ。ケアリーバーらの交流拠点、情報交換の場として期待されており、同法人は「相談希望者は少しずつ増えていくのでは。誰にとっても安心できる居場所としたい」と話している。

 札幌市は、コーディネーター1人を社会福祉法人北翔会(札幌)に委託した。本年度は新制度による拠点の開設を予定していないが、これまで支援が届かなかったケアリーバー以外の相談者も受け入れ、状況を見ながら体制を整えていくという。

2024年6月13日 4:00北海道新聞どうしん電子版より転載