品川区戸越の住宅で4人死亡 うち3人は子ども “刃物による切り傷” 40代男性が病院搬送 警察が事情聞く | NHK | 事件

 

23日午後、東京 品川区の住宅で火事があり10歳未満の子ども3人を含む4人が死亡しているのが見つかったほか、40代の男性1人が煙を吸って病院に運ばれました。捜査関係者によりますと、亡くなった4人には刃物による切り傷があるということで、警視庁は男性から話を聞くなどして詳しい状況を調べています。

23日午後1時半ごろ、東京 品川区戸越の2階建ての住宅で「焦げ臭いにおいがしてドアに鍵がかかっている」と親族から消防に通報がありました。

消防隊が到着したときには火は消えていたということで、焼けたのは1階の床およそ3平方メートルでした。

警視庁によりますと、1階の寝室で4人が死亡しているのが見つかったほか、40代の男性1人が煙を吸って病院に運ばれましたが、意識はあるということです。

亡くなったのは、30代の女性と2歳の男の子、4歳の女の子、それに小学1年生の女の子の親子4人とみられ、捜査関係者によりますと、いずれも刃物による切り傷があるということです。

警視庁は救助された男性から話を聞くなどして詳しい状況を調べています。

近くで飲食店営む女性「仲の良い家族だと」

現場の住宅の近くで飲食店を営む女性は「商店街に消防車が来たので火事だと思ったが煙は見えず、消防隊の『救急隊員を優先的に現場に入れて』という声が聞こえた。住宅には夫婦と子どもたちが暮らしていて、数年前に一番上の子どもが生まれたころには夫婦で店に来ることもあった。父親が一番上の子どもを自転車で送り迎えする様子などを見て、仲の良い家族なんだなと思った。何があったのだろうと驚いている」と話していました。

午後2時ごろにNHKのへリコプターが上空から撮影した映像では、戸越銀座商店街近くに複数の消防車両が止まり現場とみられる建物にホースがのびているのが確認できます。

消防隊員が現場を慌ただしく行き来していますが、煙や火があがっているようすは確認できません。

「火や煙は見えず 何が起きているのかわからない」

現場付近にある精肉店の従業員の女性は「戸越銀座商店街から細い路地を1本入ったところに消防が向かっていきましたが、火や煙は見えず、においもしません。消防車は何台も走っていますが、何が起きているのかわからない状況です」と話していました。

火事があった住宅の隣にある神社の70代の女性は「パトカーのサイレンが鳴ったときにちょうど神社にいましたが、煙も炎も見えませんでした。テレビを見てもしかしたらと思い、慌てて見に行くと窓が開いていました。激しく燃えたというより、中の何かが燃えて灰が床にたまっているという感じでした」と話しました。

また、住人のことについては「言い争う声は聞いたことがなく、近所ともトラブルなどはありませんでした」と話していました。

2024年5月23日 20時13分NHK NEWS WEBより転載

 

・「仲良い家族に見えた」 東京・品川の住宅で子ども3人と女性死亡

東京都品川区戸越2の住宅で23日午後、幼い子ども3人と女性が死亡しているのが見つかった。家族を知る近隣住人からは、驚きの声が上がった。
 捜査関係者によると、子ども3人は刃物で切られたような傷があった。父親とみられる男性もけがをして病院に搬送されている。
 近所の女性は「お父さんが子どもを自転車で送り迎えしているのを何度か見たことがあり、子煩悩な印象だった。仲の良さそうな家族に見えた」と振り返る。

 現場の住宅の近くに住む男性(51)も、亡くなった子どもたちが、両親と一緒に自転車に乗り、ボールを持って公園に遊びに行く姿を覚えている。一番年上の女児は、この春に小学校に入学したばかりで「友達がいっぱいできてうれしい」と話していたという。男性は「明るく活発で、一昨日の朝も『言ってきます』と元気にあいさつしてくれたのに」と悲しんだ。【原奈摘、田中綾乃、安藤いく子】

火災が起きた建物の付近に集まった大勢の消防隊員や警察官ら=東京都品川区で2024年5月23日午後2時55分、手塚耕一郎撮影

火災が起きた建物の付近に集まった大勢の消防隊員や警察官ら=東京都品川区で2024年5月23日午後2時55分、手塚耕一郎撮影

毎日新聞デジタルより転載