【石狩】市社会福祉協議会は65歳以上の市民向けに冊子「元気にお出かけまっぷ」を製作した。市内で運動教室や手芸などのサークル活動を行っている団体を紹介し、家にこもりがちな高齢者の外出を促して地域の人と交流したり、介護予防につなげてもらうのが狙い。市内の公共施設などで配布しており、市社協の担当者は「気になった場所を見つけてもらい、外出するきっかけにしてほしい」と話している。

製作した高齢者向けの「元気にお出かけまっぷ」の利用を呼びかける石狩市社協の職員たち

 他の自治体同様、市内でも高齢者の1人暮らしや高齢者夫婦のみの世帯が増加傾向にある。冊子は高齢者の生活を支援する市の事業の一環で、市から委託を受けて製作した。2018年にも同様の冊子を製作し、今回の「元気にお出かけまっぷ」はその改訂版となる。

 茶話会や体操、手芸などを行っているサークルのほか、カラオケを楽しむ高齢者クラブなど、18年の冊子より20団体多い計126団体を紹介している。各団体の活動内容や活動日時、参加対象者や参加費、連絡先などを記載している。

 各団体の情報は、花畔や花川南など11の地区に分け、各地域の集会場や交流センターなど団体の活動場所ごとに掲載。自宅から近い場所で活動する団体を探しやすくするとともに、各団体の活動場所を記した地図も添えた。

 市社協地域福祉課の工藤順也係長は「定期的に通ってもらい、地域での支え合いにつながったり、役割を担う活動を行うことで生きがいを感じてもらう契機になれば」と話している。

 A4判、25ページで2500部製作し、市総合福祉センターりんくるや市民図書館、各地区のコミュニティセンターなどで配布している。問い合わせは市社協、電話0133・72・8184へ。

 

2024年5月22日 22:01北海道新聞どうしん電子版より転載