【帯広】自生する大麻草を乾燥させ所持したとして帯広畜産大の学生と卒業生の計3人が逮捕された事件で、釧路地検帯広支部は8日までに、大麻取締法違反(所持)の罪で、ともに帯広市在住で同大の学生岩崎壮馬(21)、福永歩己(20)の両容疑者を起訴した。

 起訴状によると、岩崎被告は4月9日、自宅で大麻を含む植物片16.4グラムを所持し、福永被告は同12日、自宅で大麻を含む植物片83グラムを所持していたとしている。起訴は岩崎被告が4月30日、福永被告が5月2日付。同支部は認否を明らかにしていない。

 事件を巡っては、帯広署が同大の卒業生で20代の無職の男=旭川市=を麻薬特例法違反(所持)の疑いで逮捕している。3人は知人で、同署はグループで乾燥大麻を使用したとみている。

2024年5月8日 20:23(5月8日 20:51更新)北海道新聞どうしん電子版より転載

 

・帯広畜産大生が大麻所持疑い 男子学生2人逮捕

【帯広】自生する大麻草を乾燥させ所持したとして、帯広署は1日までに、大麻取締法違反(所持)の疑いで、帯広畜産大(帯広市)の学生で20代の男2人=いずれも同市=を現行犯逮捕、麻薬特例法違反(所持)の疑いで、同大の卒業生で20代の無職の男=旭川市=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。3人は知人で、同署はグループで乾燥大麻を使用したとみて調べている。
 捜査関係者によると、学生の男2人の逮捕容疑は4月、帯広市内のそれぞれの自宅で、乾燥大麻を所持した疑い。卒業生の男は昨年8月下旬、当時住んでいた自宅で、大麻草とみられるものを所持した疑い。男は3月に卒業しており、当時、在学中だった。
 3人の供述などから、それぞれ自分で使用するために自生する大麻草を採取して乾燥させ、使っていたとみられる。道警は氏名や逮捕容疑を公表していない。
 帯畜大はホームページで「二度と起こらないように、全学を挙げて再発防止に取り組む」とコメントを出した。
 道警組織犯罪対策2課によると、昨年1年間に道警が大麻取締法違反容疑で摘発したのは308人で、過去5年で最多。摘発者の約7割を30歳未満が占めた。今年1~3月には同容疑で49人(速報値)が摘発され、このうち30歳未満が7割超の35人だった。

2024年5月1日 10:38(5月1日 20:19更新)北海道新聞どうしん電子版より転載