医療や福祉分野などでケアに関わる人たちが語り合う旭川発祥の「ケア・カフェ」が旭川市市民活動交流センター「CoCoDe(ココデ)」で開かれた。〝第100回記念全国大会〟として、道外3人を含む約60人が参加した。
 3日の催しで、テーマは「居場所」。4人ずつ座るテーブルごとに、戸建てとマンション暮らしの違いや、コロナ禍により心地よくいられる場所が変化したことといった多様な話題を取り上げて言葉を交わした。
 旭川をモデルに全国に広がったケア・カフェ。熊本市から参加した社会福祉士の東郷陸王(みちおう)さん(49)は「熊本のケア・カフェで知り合った人たちのおかげで母親のみとりをすることができたので、こうした場の大切さがよく分かる。旭川の人たちとリアルなコミュニケーションを楽しめた」と話した。
 また、宗谷管内浜頓別町から10回参加しているケアマネジャー金谷孝さん(49)は「自分が働く職場とは違う環境で話ができるのがとてもよい」と評した。

「居場所」をテーマとして語り会った第100回ケア・カフェ全国大会

2024年5月6日 22:03北海道新聞どうしん電子版より転載