札幌市で脱炭素社会に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)を担当する部署の1人当たりの平均の時間外労働時間が2023年度、過労死ラインの月100時間を5カ月連続で超えていたことが、13日わかった。
 関係者によると、6~10月に1~3人が超過し、6月は155・3時間と最も多かった。24年1月も7人が超過した。GX担当部では23年度、自民党の長谷川岳参院議員(道選挙区)に面会するため、計26回の東京出張をしていたことが明らかになっている。
 市と道などは昨年6月、GX投資を道内に呼び込むための共同事業体「チーム札幌・北海道」を発足。事務局を市が務め、担当職員は東京で長谷川氏と面会し、関係省庁などとの協議状況などを報告していた。
 秋元克広市長は今月10日の定例記者会見で「職員の超過勤務などが多いということは把握しており、人員体制を逐次増強し、職員の負荷を少なくしていく対応をとっている」と述べた。先月下旬に、長谷川氏から電話があった際、職員への対応を改めるよう申し入れていたことも明らかにした。

2024年4月13日 11:12北海道新聞どうしん電子版より転載