北見地区消防組合消防本部は9日、北見市内で心肺停止状態の80代男性に、誤って未就学児用の除細動パッドを装着した自動体外式除細動器(AED)を使い、救命処置を行ったと発表した。
 同組合によると、3日に市内の介護施設で消防隊が持参したAEDを使って除細動を実施。未就学児用のパッドだったが、2回目に心拍が再開し、市内の医療機関に搬送したという。同組合は搬送後の男性の容体を明らかにしていないが、家族に経緯を説明し謝罪した。
 同組合によると、前回使用後、本来は大人用のパッドを補充するところ、未就学児用のパッドを補充。その後も確実な点検をしなかったという。
 山田敏文消防長は「事案を重く受け止め再発防止の徹底を図っていく」とのコメントを出した。

2024年4月9日 22:21(4月9日 22:48更新)北海道新聞どうしん電子版より転載