函館市社会福祉協議会は地域サロンの運営の支援などを行う「地域福祉コーディネーター」に大学生2人を採用した。学生へのコーディネーター委嘱は、1人が就任した昨夏に続き2回目。市社協は「活動の中心に若者がいることで、地域も応援してあげたいと明るくなる」と期待している。
 いずれも道教大函館校4年の渡辺りかさん(21)と三春紅華(いろは)さん(21)。2人を含む、本年度のコーディネーター5人が8日、同協議会で委嘱を受けた。来年3月末までの任期中、高齢者ら地域住民がゲームや会話などを通じて交流するサロンを企画したり、困り事を抱える住民と関係機関の橋渡しを担ったりする。
 渡辺さんは大学で高齢者向けのスポーツ講座の運営などを経験。卒業後は福祉分野を中心に扱う東京の商社に就職予定で、「運動するのが難しい高齢者など、参加者の目線に立った企画を心がけたい」と話す。
 三春さんは遺愛女子高在学中に、ボランティアを通じ函館に貢献したいと考え、大学では地域住民の居場所づくりをテーマに学ぶ。「函館の地域実情について学ぶ貴重な機会。身近に相談できる存在として、元気を分けるお手伝いもできれば」と意気込んでいる。

委嘱状を受け取る道教大函館校の渡辺さん(右)と三春さん(中央)

2024年4月8日 19:19北海道新聞どうしん電子版より転載