北海道厚生局麻薬取締部は29日までに、覚醒剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、旭川市春光台5、会社員酒井偉容疑者(61)を逮捕、送検したと発表した。押収量は計約345グラム(末端価格2千万円相当)で、同部が一度に押収した量としては、過去最大規模という。
 逮捕、送検容疑は2月下旬、インターネットを通じて販売する目的で、旭川市内の共同住宅の倉庫で覚醒剤を所持した疑い。酒井容疑者は「覚醒剤のことは知らない」と容疑を否認している。
 同部によると、酒井容疑者は旭川市内で覚醒剤約18グラムを所持したとして、2月21日に現行犯逮捕されていた。その後、同部が覚醒剤の保管場所として使っていたとみられる共同住宅を家宅捜索し、100袋以上に分けて梱包(こんぽう)された覚醒剤が見つかった。同部は携帯電話の解析情報などから詳しい販売ルートを調べている。

 2024年3月29日 20:16(3月29日 21:55更新)北海道新聞どうしん電子版より転載