【砂川】認知症サポーターと、認知症の人や家族をつなぐ組織「チームオレンジ」のメンバーとなるための初の講座が25日、市役所で開かれた。
 認知症への理解を深める「認知症サポーター養成講座」の受講生が対象で、82人が参加。市立病院の内海久美子認知症疾患医療センター長が講師を務めた。認知症サポーターは認知症の人への見守りや話し相手、困り事の解決に向けた手伝いなどを行う。
 内海さんは市内での取り組みを紹介。高齢者を地域で見守れるよう、市と町内会が高齢者に関する情報を共有できるようにした条例の制定や見守りのボランティアについて説明。実際に訪問した際の事例を交えながら接し方について語った。
 内海さんは「市民みんなで支え合うことが大切。協力してほしい」と話した。市内在住の木川由美子さん(68)は「いつかは認知症になるかもしれない。できる範囲で、認知症の人への支援を考えたい」と話した。

参加者に向けて講演を行う内海さん

2024年3月27日 18:14(3月27日 19:02更新)北海道新聞どうしん電子版より転載