JR釧網線沿線の魅力を体験するツアーが9日に行われ、釧路管内の親子連れら13人が釧路駅から川湯温泉駅の間を乗車し、沿線各地を観光した。

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釧網線沿線ツアーで、列車の乗車前に記念撮影する参加者ら
 釧網線の利用促進を図るとともに、地域についての理解を深めてもらおうと、JR北海道と沿線9市町村でつくる「JR釧網本線維持活性化実行委員会」が初めて企画した。
 ツアー日程は、釧路駅を快速「しれとこ摩周号」で出発し、途中で「SL冬の湿原号」にも乗車。川湯温泉駅からの帰路は普通列車に乗り、さまざまな列車の車窓を楽しむ内容。さらに各駅に降り、バスなどで標茶町博物館、硫黄山、川湯ビジターセンターを巡った。
 参加者は午前8時半、釧路駅に集合。子供たちは乗車方法について説明を受け、売店で軽食などを買い求めた。出発前、鶴居村の酪農業大滝篤史さん(44)は「村に住んでいると鉄道に乗ることはほぼないので、良い機会です」と話した。娘の千春さん=幌呂中1年=は「SLに乗り、硫黄山に行けるのが楽しみ」と笑顔を見せ、列車に乗り込んだ。

2024年3月9日 21:07(3月9日 21:40更新)北海道新聞どうしん電子版より転載