【月形】月形刑務所の受刑者4人が24日、町内の高齢者宅2世帯で除雪作業を行った。

 町内では除雪ボランティアが不足していることから、町社会福祉協議会が同刑務所に依頼して昨冬から始まった。受刑者の社会貢献の一環で、社会の役に立っていることを実感してもらい、再犯防止などにつなげる狙い。

 道内の他の刑務所では公共施設などでの除雪の例はあるが、一般住宅は同刑務所だけ。

 同刑務所の受刑者約600人のうち、生活態度が良い30~50代の男性受刑者4人が参加。7人の刑務官に見守られ、1世帯あたり約2時間半かけて除雪機やスコップで玄関前やストーブの吸排気筒周りを除雪した。

 除雪をしてもらった1人暮らしの女性(83)は「大事にしているオンコの木の周りも除雪してもらえてうれしい」と感謝していた。除雪作業は3月上旬まで随時行う。(高木緑)

 

 除雪機を使い、高齢者宅の玄関前を除雪する月形刑務所の受刑者

2024年1月24日 21:58北海道新聞どうしん電子版より転載