道は5日、能登半島地震の被災地支援本部を設置し、医師や保健師ら5人のチームを8日から石川県庁に派遣することを決めた。一般職員20人程度に加え、技術職員の現地派遣なども準備している。

 医師らのチームは、厚生労働省の要請に基づき、保健医療分野の指揮調整を担う「災害時健康危機管理支援チーム」(DHEAT=ディーヒート)。医師1人、保健師2人、事務職員2人でつくり、6日以降、現地へ順次出発し、8日から活動する。

 一般職員については避難所運営や罹災(りさい)証明書発行の業務が想定され、派遣要請に応じて速やかに対応できるよう人選中。被災建築物の危険度判定などを行う技術職員の派遣や、希望する被災者の道営住宅への受け入れなども調整している。

 本部会合で鈴木直道知事は「道としてできる支援を最大限行うという視点の下、被災地支援に当たるよう指示する」と庁内に呼び掛けた。(金子俊介)

2024年1月5日 19:57北海道新聞どうしん電子版より転載

 

・能登半島に給水車、職員2人派遣 室蘭市が被災地支援

室蘭市は能登半島地震の被災地支援のため、水道部職員2人と給水車1台を石川県に派遣することを決めた。今回の地震災害で、同市が被災地に職員や車両を派遣するのは初めて。
 市によると、日本水道協会から派遣要請があった。同部の菊地尚人主任(44)と工藤健太郎主任(35)が給水車で6日午後8時に室蘭を出発。苫小牧港からフェリーで福井県の敦賀港に向かい、石川県には7日深夜に着く。活動場所や期間などはその後決定するが、避難所などで被災者への給水活動を行うとみられる。
 能登半島では大半の地域で断水が続き、生活用水や飲用水が不足しているという。工藤主任は「被災された方々の力になりたい」と話した。(山岸章利)

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2024年1月6日 18:56北海道新聞どうしん電子版より転載

 

・札幌市、石川県へ寝袋発送 能登半島地震被災者支援へ 備蓄の1万2千枚

能登半島地震の被災者を支援するため、札幌市は5日、寝袋約1万2千枚を石川県に向けて発送した。災害対策の備蓄品として市内の防災拠点倉庫に保管していた物資で、金沢市の支援物資の集積拠点に6日午後にも届けられた後、被災地に分配されるという。
 札幌市は多くの被災者が寒さをしのげるようにと、内閣府に支援を打診した。同県からも必要という返答を受け、輸送を決めた。
 市中央区の豊水倉庫では、運送業者らが10トントラックに寝袋を次々と積み込んだ。市内の他の倉庫からも搬送し、トラック計6台が出発した。フェリーで小樽から新潟に入り、その後は陸路で向かうという。
 市危機管理課の三好俊也防災推進担当課長は「避難所などでの寒さはこれからますます厳しくなるだろう。市として積極的に協力したい」と話した。
 市は6日、被災地で給水するため、水道局職員ら9人と給水タンク車など4台を派遣する。(蒲生美緒)

2024年1月5日 13:39(1月5日 20:20更新)北海道新聞どうしん電子版より転載