道内では2024年、釧路、岩見沢、登別、歌志内の4市を含む34市町村で首長が任期満了となり、改選期を迎える。4年前の前回は34市町村のうち22市町村で無投票となった。首長や議員の「なり手不足」が指摘される中、地域のリーダーを目指す機運が各地で高まるか注視される。


 釧路市長選は、現在4期目の蝦名大也氏(64)が出馬表明のタイミングを見極めているとみられている。前回接戦に持ち込んだ鶴間秀典氏(49)は23年4月の道議選釧路市(定数3)で初当選し、直後に市長選に出馬する意向を示した。共産党も独自候補を擁立する構え。ほかにも道議や市議を推す声があり、混戦となる可能性もある。
 岩見沢市長3期目の松野哲氏(67)、登別市長4期目の小笠原春一氏(56)、歌志内市長1期目の柴田一孔氏(66)の3人は進退を明確にしていない。
 24年に任期満了を迎える町村長は30人。道町村会長を務める釧路管内白糠町長7期目の棚野孝夫氏(74)は道内最多選の現職首長で、昨年12月に8選を目指して立候補すると表明した。
 34市町村のうち少なくとも15市町村で首長選の投開票日が既に固まっている。このうち2月4日投開票の空知管内北竜町と3月24日の渡島管内松前町の2町は現時点で選挙戦が見込まれている。
 後志管内泊村や上川管内当麻町など少なくとも10町村でそれぞれ1人が出馬を表明したが、いずれも対抗馬擁立の表だった動きは見られない。現職が不出馬を決めた後志管内喜茂別町では後任に名乗りを上げた人はいない。
 任期満了に伴う議員選は渡島管内知内町を皮切りに6町で行われる見通し。

2023年12月31日 20:41北海道新聞どうしん電子版より転載