障害者向けグループホーム運営大手「恵」が、愛知県内に約20あるグループホームで開所当初から、入居者の食材費を過大徴収していたことが24日、県の調査で分かった。同社が県の聞き取りに認めた。詳しい額や経緯を調べている。

 愛知県では、県内のグループホーム1カ所で利用者から徴収した金額が、実際に使った材料の購入額よりも多いケースが発覚。5月から県が調査していた。他の施設でも同様の手法を用いていたという。

 厚生労働省令は、グループホームの運営事業者は利用者から食事の材料購入に必要な実費のみを徴収すると規定している。

 同社は東海・関東地方を中心に12都県で、主に知的障害者や精神障害者向けのグループホームを「ふわふわ」などの名称で約120カ所運営。厚労省は、東京都港区にある恵の本社の特別監査を実施している。

2023年10月24日 12:01北海道新聞どうしん電子版より転載

「恵」の本社が入るビル=9月、東京都港区