札幌市東区東雁来12の4の市道「東雁来通」の丁字路交差点に10日、歩行者用押しボタン式信号機が新設された。2020年に3人が死亡する事故が発生した現場の近くで、「子どもの安全を守るため」と、以前から地元団体などが求めてきた要望が実現した形だ。

 設置場所の周囲には、子どもたちも利用する東雁来公園やサッカー場がある。東雁来通は大型車の通行も多く、道サッカー協会などは17年10月から札幌東署に設置を要望してきた。

 現地で行われた点灯セレモニーでは、近所の保育園の園児らが元気よく手を上げて横断歩道を渡った。様子を見ていた札幌地区サッカー協会の山脇栄会長は「これで事故を防ぐことができれば」と話した。

 同公園付近の東雁来12の2の市道交差点では20年7月に乗用車とRVが衝突し計3人が死亡した。

 同署の早坂大介交通1課長は「歩行者もドライバーも信号を有効活用してほしい」と話した。(山中龍之助)

2023年2月10日 22:54(2月10日 23:02更新)北海道新聞どうしん電子版より転載