【月形】月形小と月形中の学校給食に地元産の和牛を使った牛すき焼き丼が登場し、計約180人が味わった。小学校では町内の繁殖農家らによる出前授業も行われ、身近で育てられる和牛について学んだ。

 町内で飼育されている黒毛和牛の母牛の肉を使った商品開発に取り組む「月形黒毛和牛母牛研究会」が、肉のおいしさを知ってもらおうと、熟成させた母牛のバラとモモ計12キロを町に無償提供した。給食は牛肉に豆腐や野菜を加えたどんぶりで、子どもたちは14日に夢中でほおばった。

 月形小では5年生を対象に、研究会メンバーによる出前授業も実施。繁殖農家で町和牛振興協議会長の斎藤敬さん(63)らが、町内では約500頭の母牛が飼育され、5~10回の出産を経た後に食肉加工場で精肉に加工される過程について、写真やイラストを交えて説明した。樋口碧(あおい)さん(11)は「授業を受けて牛が身近にいることを実感しました。給食はおいしかったです」と笑顔で話した。

 同研究会は町認定こども園や月形高、町社会福祉協議会に精肉や加工肉を無償提供する。研究会代表の加藤由紀さん(46)は「肉を食べて自分たちの活動を知ってもらえればうれしい」と話した。

10/19  5:00  北海道新聞どうしん電子版より転載