「世界アルツハイマーデー」の21日に合わせ、認知症への理解を深める講演会が、旭川市ときわ市民ホールで開かれた。旭川医大医学部看護学科の服部ユカリ教授が「『認知症バリアフリー』な社会を目指して」と題して講演した。

 旭川市地域包括支援センターと旭川市社会福祉協議会が共催し、市民ら55人が参加。服部教授は認知症について「生活や家族、健康状態などの環境を整えることで本人の暮らしやすさが増す」と指摘。老老介護や別居介護の増加など、在宅介護の基盤が弱まっている状況から、地域での支え合いの必要性を訴えた。

 その上で「症状や病気を気にしがちだが、対等な立場で認知症の本人自身を見てほしい」と強調。「気付いた人から地域での勉強会など、できることから取り組み、認知症でも生活が不自由なく送れる社会を目指しましょう」と呼び掛けた。

9/22 5:00  北海道新聞どうしん電子版より転載