北海道電力ネットワークは16日、太陽光と風力の一部発電事業者に対し、一時的に発電停止を求める出力制御を15日に実施したと発表した。再生可能エネルギーの出力制御は道内で初めて実施した8日に続き2回目で、15日の出力制御量は20万キロワットだった。

 北電ネットによると、15日の需給状況(速報)は、正午~午後0時半に供給力が305万キロワット(うち再エネは157万キロワット)となる一方、道内の電力需要は274万キロワットにとどまり、余剰電力が最大となった。揚水発電向けの水のくみ上げで需要を生みだしたが、本州からの受電もあり、最終的に供給が需要を20万キロワット上回ったため、1767カ所の発電施設に正午~午後2時の出力制御を指示した。

 札幌管区気象台によると、同日の最高気温は北見市で6月上旬並みの21・0度、オホーツク管内湧別町で7月上旬並みの20・3度などだった。出力制御は電気の使用量が少ない春の大型連休や休日に好天で太陽光発電などが伸びると起こりやすく、今後も実施される可能性がある。

 

5/16 18:12 更新 北海道新聞どうしん電子版より転載