親を亡くしたり、親が病気などで働くことが難しかったりする子どもの進学を支援する「あしなが学生募金」の全国リレーが14日、札幌、旭川両市で始まった。全国的な取り組みは、新型コロナウイルスの影響で2年半ぶりとなる。

 集まった募金はあしなが育英会(東京)に寄付し、日本国内やアフリカなどで奨学金に充てられる。道内では3月時点で318人が同会の奨学金を利用。コロナ禍による保護者の離職や収入減で、奨学金の必要性はより高まっているという。

 JR札幌駅前では、奨学金を利用する大学生ら約50人が協力を呼び掛けた。小学2年の時に母親を病気で亡くした北海道医療大3年の佐々木龍成さん(24)は「温かい寄付のおかげで進学できたことに感謝し、社会福祉士を目指してしっかり学びたい」と話した。

5/15 05:00 北海道新聞どうしん電子版より転載