僕たちは 同じ悩みを持つ小さな人間だ
生きるという喜びに辿り着く間もなく
右へ 左へ 上だったり 下だったり
動く 動き続ける 来る日も来る日も
それでも ある日 ふと 立ち止まった時
それは
車のクラクションが鳴ったから
それは
風が吹いたから
それは
雨粒が降ってきたから
それは
ひとりだったから
空とか
見上げた時
窓から
外を見渡した時
すべてを知り
僕たちは なんなのかを 考える
考える
空気中には透明のメロディーが漂い 満
その振動が 心を揺らす
それは
美しいから
それは
悲しく 儚いから
それは
ひとりだったから
それは
きみだから
僕たちは 同じ悩みを持つ小さな人間だ
ぼくは きみを愛してるよ
Yukio Murata
