3月から約5か月お世話になった
台湾の女性の整体師さんは
骨盤ベルトをして安静にするよう
私に口を酸っぱくして言いました
今年の夏はとても暑かったので
言われなくてもグータラしていたのですが
何か月間も安静にすればするほど
足腰が頼りなくなっていきました
そろそろ運動を始めた方がいいのでは?
こちらから色々なエクササイズを
提案してみるもすべて却下(苦笑)
動けば動くほど治りが遅くなる
と主張して、安静の一点張り!
でも、整体師さんの言うことよりも
自分の身体が示す違和感の方を
信頼しようと決心しました
すると外国の大学で学ばれ
心身両面からのケアを身上とする
カイロプラクティックの先生に
巡り会いました
アクティベータ・メソッドという
カイロプラクティックの療法や
深呼吸を取り入れて
奥深くの筋肉に働きかける整体や
精神的ストレスに働きかける
独自のヒーリング法など
様々な技術を組み合わせて
それぞれの人に合わせた方法で
施術してもらえます
アクティベータ・メソッドは
以前に別の施術院で経験済みなので
安心感もありました
何より嬉しかったのは
骨盤ベルトが必要ないこと!
そして安静にする必要もなく
行動の制約がないこと!
それまでの5か月間は
あまりにも行動を制約されていたので
最初はおっかなびっくりだったけれど
久しぶりに美術館へ行き
心の洗濯もしてきました
昨年暮れに父が亡くなってから
九州への往復が続いたこともあり
3月にはボロボロに疲れていたので
しばらく安静にしていたことは
身体の回復の面でよかったと思います
いろいろ行動を制約されていた間
「何もしない」難しさも学びました
だからこそ新しい先生に巡り合い
束縛から解放される喜びを
全身で感じることができたのでしょう
私は15年ほど前に
関節リウマチを発症し
今では日常生活ができるほど回復しましたが
まだ手首に腫れと強張りが残っています
当時の24時間つづく壮絶な痛みと
死んだ方がマシという絶望の記憶が
脳裏に焼き付いていることを話すと
その記憶を思い浮かべた後
感情を流していくヒーリングを
先生から提案されました
あんな壮絶な痛みの記憶を
消せるはずないじゃん!
1回目のヒーリングの間ずっと
そう思っていました
すると先生は心が読めるのか
私の手首の状態を診ながら
ヒーリングを続けて3回繰り返しました
ヒーリングを受けるうち
もしかしたら私はあの記憶を
自ら握りしめてきたのではないか
という疑問が湧いてきました
もうそろそろ手放してもいいんじゃない?
3回目のヒーリングが終わると
手首がさっきよりも柔軟に曲がる
ようになっていました
辛い記憶は消そうとしなくていい
記憶にくっついた感情を流していけば
身体はちゃんと反応してくれる
そして気がつけば
あの記憶を呼び起こそうとしても
あまり真剣になれない自分がいます
あの時は苦しかったね
よく頑張ったね
当時の自分を抱きしめました
身体が物理的な束縛だけでなく
記憶の束縛からも解放されていく
束縛から解放へ向かっていく
心身共に軽くなった自分を感じながら
ダンスしたくなるような弾む足取りで
施術院を後にしました