こんにちは
秋ですね…
スーパーに行くと
栗や柿や梨、さらにはリンゴまで
もう食欲増してまいます
読書の秋ですからね…
本日も新聞からの記事です
（はい、私には新聞を読むことも読書）
9月24日の読売新聞
着床前検査 流産率減る
日産婦 出産率向上は「検証必要」
というものです
「着床前検査」とは
皆さんすでにご存じでしょうか…
体外受精でできた受精卵の染色体数を調べ
数の異常がない受精卵を子宮に戻すことで
流産を減らし、妊娠率や出産率を
高めることを目的に実施している検査です
今回の記事では
その検査を実施したことで
染色体の数に問題のない受精卵を
移植した方の妊娠率は66％というものです
確かにこれはすごい数字ですよね
だけど
検査を受けた結果
正常な受精卵がないカップルが63.4％も
これ
どう解釈しましょうか…
染色体の数に問題がなければ
検査を受けなかった場合に比較すると
妊娠率はかなり高いです
毎年日産婦で出しているARTのデータ
最新の2019年のART妊娠率の一番高い年齢層でも
22％程度です
約3倍ですよ
その一方で受精卵が出来ても
正常ではないものもまた63.4％ですので
移植できないカップルがたくさんいらっしゃる
ちなみにこの検査を受ける場合の受精卵は
胚盤胞という状態まで育っていないと
出来ないのです
この胚盤胞まで育つ受精卵は
全ての受精卵のうちの50％以下と言われています
採卵数が多ければ胚盤胞までの確率も高くなりますし
仮に着床前検査の結果移植可能な受精卵が
3個できたとします
その場合の妊娠率が66％ですので
だいたい2回の胚移植で結果が出る計算です
ですが
そもそも2個しか採卵できない場合
そのような状態で1個が胚盤胞まで育っても
着床前検査の結果異常があれば
胚移植が出来ないということです
（数字は苦手なので計算間違いはお許しください）
治療を受けている方の年齢で
一番多いのが40歳代です
近年の傾向として治療を受ける方の年齢が
高くなっております
高齢になるとどんなに頑張っても
細胞レベルで質が落ちてきます
この検査では胚盤胞の一部をちぎり取る
という技術が必要になりますが
もともと年齢等の条件で弱い胚盤胞の場合
それだけで受精卵の生命力が低下することもあります
この検査の必要性
数字だけでの判断をしても良いのでしょうか
染色体異常
今回は数の異常の検査ですが
受精卵となる以前の精子と卵子の質が
良くなければ元気な受精卵にはなれません
高額な治療の上に
さらに高額な検査を受けても
１個も異常の無い受精卵がなかったら
胚移植という治療まで届かないということ
誤解しないでくださいね
検査を受けることを否定しているのではなく
もっと大事なのは
健康なカラダをつくること
それが一番とミキティは考えます
日々穏やかに暮らし
カラダに良い食事と適度な運動
良質の睡眠と上手なストレス対処
治療や着床前検査の前に
これらを整えることも大事です
あなたはどう考えますか？
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