只今、小旅行でデンマークの真ん中にある島、フュン島に来ています。

昨日の朝、シェラン島とフュン島を結んでいる大ベルト橋を渡っている時はちょっと曇っていましたが、その後は天気に恵まれて、美しいフュン島を満喫しています。

宿泊しているのは、国民教会の牧師をしている親戚の牧師館です。

牧師館の横にある教会の写真。。デンマークをちょっと旅行したことがある人なら、こう言う真っ白い建物を必ず見かけたことがあると思われる、典型的なデンマークの古い教会です。

以前、親戚宅にお邪魔した時に書いたブログがあるので下に載せます。もし良かったら読んでください。

宿泊している牧師館は、アンデルセンが訪れただけでなく、デンマークでは讃美歌の作曲者として有名なThomas Laub が生まれ育った家として、知る人ぞ知るです。Laubの父親は牧師だったからです。

デンマークでは良く知られている讃美歌をいくつも作曲した人ですが、Thomas Laubが構成したことで一番有名なのは、なんと言ってもコペンハーゲン市庁舎の時計台の鐘の音でしょう。

日本にお住まいの方でも、何かの機会に聞いたことがある音かも知れません。

義母は若かりし頃、色んなことをしていた面白い人でしたが、音楽院出身の教会オルガニストでもありました。そして、卒論で扱ったのがその「Thomas Laubの作曲活動について」だったそうで、自分の子どもが尊敬する作曲家の幼少期の家に住んでいることを「運命だわ〜！」とやたらと喜んでいます。

その彼女の影響で、私もこの牧師館に泊まれて凄く幸せに感じます。

フュン島は領主館やお城が沢山あることで有名です。なんと全部で123もあるそうで、ちょっとドライブすると、領主館にぶち当たります。流石アンデルセンのふるさと！昔ながらの木製建具の家も沢山残っていておとぎの国のようです。

日本では、Egeskov(イーエスコウ)城が有名なようです。

今日、前を車で通ったので、中には入らず写真だけ撮ってきました。

今回親戚に案内されて訪れたのは「Broholm城」と言うお城です。

本館の歴史は1641年に遡るようです。

Egeskov城とは正反対に、訪れる人はまばらですが、自由に中に入って見学することができ面白かったです。

ちょっと暗くていい写真がないのですが、古い家具や内装が興味深かったです。

このお城で有名なのは、19世紀半ば、考古学に関心があった当時の領主が農民を指導して、地元の土地から集めたと言う、とてつもない数の大小のフリントストーンのコレクションです。

領主館はホテルを経営していて、会議や、結婚式に利用でき、素敵なレストランもありました。

写真の犬は、このお城の名前が付いている、Broholmer(ブロホルマー)と言う種類のデンマーク原産の犬です。

庭の写真。

観光客は少なく、ガラガラでした。

一通り見た後、庭でコーヒーとケーキで休憩しましたが、とっても美味しいレモンタルトでした。

ポイントでリンゴジャムの上に乗っていたシーバックソーンの実がいい仕事をしていました。

このシーバックソーンは栄養価が高いので「奇跡の実」と呼ばれているようですが、フュン島の浜辺で8月に良く見かけるようです。

フュン島に移動して、お城をひとつだけ訪れて、親戚とのんびり話をしただけの1日でしたが、なんだかとてもリッチな気分になりました。

フュン島へ小旅行