◆万世書房(秋葉原)
店の幅が一間(2m弱)ほどの極小書店。カウンターとそれを取り囲む棚にあるのは、理工系、オーディオ、アマチュア無線関連の専門書のみ。
「『真空管音声増幅器設計技術』(糟谷直樹/個人出版)など、ウチにしか置いてない本も多いし、専門書は概して値も張るから、中身を見てから買いたいお客さんが足を運んでくれる。『WRTH(World Radio TV Handbook)』といった洋書も人気です」
客層は40~50代の男性が中心。
「専門書は数が出るもんじゃない。ただ、必要とされたときに『これがオススメ』と提供したいから『サウンド・クリエイターのための電気実用講座』(大塚明/洋泉社)みたいな定番モノは常に切らさないようにしています」
(CAP)
帯には「こんなにわかりやすい電気の本はなかった!」とのアオリが躍る
◆美和書店(千駄ヶ谷)
「一般書も扱っていますが、政治、経済、社会科学系の本には特に力を入れています」と店主。日本共産党本部と道路を挟んで真向かいという立地もあって「日本共産党関連の本がよく売れている」とか。主な客層は、学生や研究者、市民活動家、教員と幅広い。
「最近は『「科学の目」で原発災害を考える』(不破哲三/日本共産党出版局)、『危機をのりこえて新しい日本を 震災、原発、日本の前途を語る』(志位和夫/同)など、震災や原発事故関連の本を手に取るお客様が多い。それから、『母の語る小林多喜二』(小林セキほか/新日本出版社)、『入門講座「資本論」を学ぶ人のために』(平野喜一郎/同)といったタイトルも、ウチらしい売れ筋本かもしれません」
(CAP)
『蟹工船』で知られる小林多喜二の母・セキが語った“等身大の多喜二伝”
◆模索舎(新宿)
取り扱いの大半は自主流通本で「ほぼ無審査で何でも置く」という同店。
「もともと新左翼系に強く、お客さんも活動家や市民団体の方が少なくない。最近だと『狂おしく悩ましく『前進』編集局員の事件録』という元中核派メンバーの本が、ウチにしか置いていないこともあってかなり人気です」
一方、新宿2丁目という場所柄、セクシュアルマイノリティ関連の本も売れ筋。「ウチは左翼系書店という印象が強く、『敷居が高い』という声も聞くのですが、実はカルチャー志向の強い、おしゃれな常連さんも多いし、サブカル系のミニコミも充実してます。“乙女心より純情なドウテイ心をむやみに探究する雑誌”を標榜する『恋と童貞』とか、面白いミニコミも多いですよ」。
(CAP)
新宿2丁目にある模索舎の店内の様子。一般書店ではお目にかかれないレア本がぎっしりだ
(CAP)
「童貞座談会 おっぱいvsおしり」など楽しげな企画満載の『恋と童貞』
◆コリアプラザ(新大久保)
東京のコリアンタウン・新大久保で韓国の書籍、CD、DVDなどを扱うコリアプラザに売れ筋を聞いた。
「人気は『ホットチリペーパー』『オディナ』など韓流エンタメ雑誌。あとはチャン・グンソク主演のドラマ『美男ですね』の写真集。これらは日本の出版社が刊行したものです。お客様の9割以上が日本女性のため、ハングルで書かれた輸入本はあまり売れません」
だが輸入本が売れるケースもある。
「5人組だった頃の東方神起が韓国で出版した写真集は売れますね。ちなみに最近はヨン様ブームの頃のように一極化しておらず、東方神起やチャン・グンソク関連はもちろん、まだ世間的知名度が低めの2PMやFTアイランドの本もよく売れてますよ」
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