宇宙人による地球支配はもう始まってるんだよ!『XCOM』【E3 2011】
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写真:ファミ通.com



●そうだったのか! ようやくわかった『XCOM』



 2K Gamesが海外で2012年3月にプレイステーション3とXbox 360、PCで発売予定の新作FPS(一人称視点シューティング)『XCOM』の最新デモをE3会場で見てきたので、インタビューとともにお届けする。



 宇宙人の侵略から地球を守る往年のPC用シミュレーションゲーム『XCOM』を大胆にFPSに転換したという本作。1960年代アメリカの雰囲気を再現したグラフィックが非常にナイスなもので発表当時から気になっているのだが、取材するタイミングに恵まれず、同僚からは「何かすごかった」と要領を得ない回答しか返ってこない。目もうつろだし、コイツはアブダクションでもされたんじゃねぇのか? しかし差し出された映像資料を見ても、モノリス風の幾何学的オブジェクトや、黒いドロドロが人間を覆っていたりして、本当に「何かすごいけどよくわからない」のである。



 だってFPSの宇宙人といったら、『DOOM』のころから『ギアーズ オブ ウォー』に至るまで、牙やツノが生えてたり、なんか内臓風のグチャグチャしたデザインだったり、もう見れば一発「あー、こいつが普段どんな生活してるかわかんねぇけど、まぁ撃たれてもしょうがねぇわ」という生々しく凶悪な外見をしているものなのである。それだけじゃなくて、むしろ無機物っぽいってどういうことだ。地球の生命の概念超えちゃってないか? なんかよくわからなすぎて宇宙怖い。



 しかし、それこそが本作の狙いなのである。意思疎通ができそうかどうかとかいうレベルじゃない、まったく未知の生命体が地球にやってきてしまって、東海岸を埋め尽くしてどんどん侵略してきている、それが主人公ウィリアム・カーターの置かれた状況なのだ。何としてでもヤツらの生態や目的を分析し、人類の反逆の手立てを見出さなければならない。







 オープニングムービーは、ある街のエイリアン侵略の様子を偶然とらえたホームムービーのフィルムから。お母さんを撮ったつもりが、お母さんは別の“何か”に乗っ取られていた! 身の危険を感じて駆け出す撮影者だったが、時すでに遅し……。



 再生が終わると、そこはプレイヤーのオフィス。プレイヤーは宇宙人を研究する研究所のエージェントとして、さまざまなミッションを通じ、“ヤツら”の実態に迫っていくことになる。ランボーのようにひとりで突撃してエイリアンどもを全員ブッ殺し「HAHAHA、アメリカの平和は守られたぜ!」と雄叫びをあげるようなタイプではないため、仲間といかに戦うかが重要になる。だから最初にするのは、人事部のヒトと話して、連れて行くエージェントを決めること。エージェントはそれぞれ能力や向き不向きがあり、経験を積むことでレベルアップしていく。



 お供のエージェント2名とともにヘリコプターで急行すると、街には人っ子ひとりいない状態。ここは軍によって守られた安全地帯だったハズだが……。検問所に入ってみると、兵士たちの死体を発見する。ようやくひとり、何か本を読み込んでいる男を発見。話しかけようとしたその時、ソイツが襲ってくる! 雄叫びを上げ襲ってくる、人の形をした“何か”。何とか退けると、仲間を呼ぶ青い光とともに消え去った。戦闘の始まりだ。



 戦闘は仲間に指示を出しながら進めていくことになる。というか、1対1ぐらいなら何とかなるが、ヤツらはしばしば超技術により“俺たちの弾は通るけどお前らの弾は通らないバリアー”(適当に命名)を張っていたりするため、ひとりではほぼ勝てない局面がしばしばある。自分が側面にまわって注意を惹きつつ正面のエージェントを前進させ、こっちにバリアーを向けてきたら一斉射撃してもらうといった作戦が必要なのだ。



 敵を倒したら、エイリアンテクノロジーによる超武器などを回収。研究所に持ち帰って分析し、自分たちの技術レベルを上げるのが基本だが、戦闘が厳しいときにはその場で使ってしまうこともできる。手持ち武器はもちろんのこと、空飛ぶ球型の大型レーザーガン、通称“タイタン”すらも例外ではない。「せっかくのE3なんで派手に行っちゃいますか」とスタッフが発動させると、圧倒的な威力で敵を一閃した。どうだね、自分たちの兵器で焼かれる気分は。人類ナメんな!



 ラストは青い光に連れ去られる博士を発見し、光の渦にエイヤッと飛び込むと……そこは異世界。カーターの、そして地球の運命はいかに?



●戦略性と不安がキー



 本作のプロデューサーであるドリュー・スミス氏に話を聞いた。



——ようやくわかってきたのですが、ぱっと見にはわかりにくいゲームですよね。



ドリュー・スミス(以下、スミス) 確かに。でも、見た目ほど複雑ではないんです。エージェントの力と自身の実力を鍛えながら、戦闘では「よし面白いアプローチが出来そうだ、どうやってやろうか?」と、状況を分析して戦う。他のゲームとは少し違う考え方をプレーヤーにさせるんです。



——僕の同僚がGamescomで見たときに、「『XCOM』どうだった?」と聞いたら、「なんか凄い。でもよくわからない」と言いました。その後、風の噂で『XCOM』は最近すごく変わったと聞き、今日は実際少しわかりやすかった。去年から何が変わったのか、それとももっと解りやすい部分を紹介できるようになったのでしょうか。



スミス すごくいい観察ですね。まさにその通りです。一番大きな変化は、どうやってより多くのオリジナル『XCOM』の要素を取り入れるかということです。本作のゲームプレイの中心には、エイリアンのテクノロジーの研究とともに、フィールドでの戦闘の戦略性がある。FPSではありますが、依然としてどう戦うか、何を研究するかという戦略が重要なんです。

 そして不安や恐怖。ホラーゲームとはちがうもの、「あの角には何があるんだろう?」とか、「ここでは何が起こってるんだろう?」という不安な感情です。ワンマンアーミーが暴れるようなゲームは目指していません。ただ殺すとか、『コール オブ デューティー』的なものでもない。そういった戦略と不安を今回のデモではうまく提示できたと思います。



——去年の『Xcom』のトレーラーを見たときに、黒いどろどろのものがあったりとか、モノリスみたいなものがあったり、もうわけがわからなくてすごいと思いました。しかし今回、人型の敵が出てきて、ちょっと解りやすくなったぶんだけ、ちょっとがっかりしたところもあるんです。



スミス ああ、言いたいことはわかります。抽象的なエイリアンはまだ存在して、大事な部分でもあります。でもちょっと変えました。ボスに近いかな。すべてのケースでそうではないのですが。たとえば黒いドロドロのヤツはボスじゃないしね。それは、無機的な敵よりも人間型のほうがわかりやすいということがあります。戦略も立てやすい。それに僕らは本当に抽象的なエイリアンが好きなのですが、何度もくり返し見てしまうと異物感は薄れてしまうわけで……。でも、この他にもまだごらんになっていないエイリアンがいます。とても抽象的で、とても異物な感じにしたいと思っています。



——無機的なエイリアンだけでなく、タイタンや大きなバリアーが突然出てきたときに、「あっ!」と思ったのですが、そういう「何だこれは!?」という体験はいっぱいできるということですか?



スミス もちろんです。新しいものを出すことがゴールです。デモ用にかなり短くしてありますから凝縮されていますね。今まで見たことがないものがいきなりでてきたり、「何をしているんだろう? この後どうしようか? 何をしたらいいのか?」と考えさせられますよ。



——まとめると、本作は見るからにワルなエイリアンがやってきたのを倒すというゲームではなくて、わけのわからないものがやってきて、それにどう対抗するのかもわからないというような状況を体験できるということでしょうか。



スミス そうですね。それがゲームの大部分をしめています。あなたはもうこの戦いにすでに負けているんです。それを勝つ方向に仕向けなければいけません。大事なことは、エイリアンテクノロジーの破壊です。テクノロジーを持ち帰り科学的に調査して、新しい武器やパワー、未知のものと戦うために使える何かに還元するのです。



——オペレーションルームの地図の東海岸側が真っ黒だったのですが、プレイヤーはニューヨークか何かに向かって攻めて行くのでしょうか?



スミス あの地図はどちらかというと、黒い場所が侵略されており、どこが最前線かを示しているに過ぎません。ミッションによってエイリアンの侵略を防げたり、もし負ければ侵略されてしまう。特にどこかの町から始まっているというわけではないんです。東海岸が必ずしもメインというわけでもありません。



——もしかしたら、いきなりガンっと西まで後退しているかもしれないわけですね。



スミス そうそう、もちろんです。何も安全ではない。



——ミッションを選ぶ順番によってなにか進行がかわったりしますか?



スミス そうです。メインのミッションはメインのストーリーとして進行しますが、それ以外の方法を選べば、それなりの影響があります。研究、テクノロジーの破壊、エージェントもそうですね。





——エージェントであなたが好きなのはどういうタイプですか?



スミス どのクラスを使うかまだ決めているところなので難しいですね。まだお見せていない中に、たぶん話すべきではないのだけど、その中に好みのものがあります。(PR担当をチラッと見て、首を振られ)すごく言いたいんですが、まだ秘密です。



——では最後に挨拶代わりに、日本のゲーマーに向けて凄く短く本作を紹介してください。



スミス 本作は本質的に、PCのクラシックな戦略ゲームだった『XCOM』とは違います。そして、何も考えずに走り回って殺すゲームでもありません。いまあなたが何をしているのか、どんな状況にあるのかを考えながら、これまでと違う考え方でまったく未知の存在に対峙してほしいと思います。エージェンシーをあなたなりに育てながら、クリエイティブに考えて地球を守ってください。



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