ロッテ、阪神や大リーグのヤンキースなどで活躍し、42歳の若さで死去した伊良部秀輝(いらぶ・ひでき)氏の死因が首つり自殺だったことが判明した。28日(日本時間29日)、死体を安置している米カリフォルニア州ロサンゼルス郡保安官事務所が公表した。死後数日が経過している可能性もあり、同事務所は死体解剖を行い、死亡推定時刻の特定を急ぐ。巨体から繰り出す剛速球がトレードマークの一方、グラウンド外のトラブルも多く波乱に満ちた野球人生を送った同氏の孤独な死。日米両球界にも大きな衝撃が走った。
ロサンゼルス近郊の丘の上から海が一望できる閑静な高級住宅街。伊良部氏の遺体発見から一夜明けたこの日、自宅には、友人や、伊良部氏がかつて在籍した阪神の有志からの献花がささげられた。訃報を知り、訪れた人々は手を合わせ、別れを惜しんだ。
伊良部氏が首をつって死亡している状態で見つかったのは27日の午後4時。隣に住む米国人女性メアリー・フュアリクトさんは「男性が“警察に連絡してほしい”と言ってきた。“家の中を調べたい”と言うので私が通報しました。多くの警察が来て騒然となったが、警察から自殺との説明があった」と明かした。複数の日本人男性が伊良部氏が数日間連絡が取れなかったことを不審に思い、同日自宅を訪れたという。
午後8時ごろ、遺体を搬送したロサンゼルス郡保安官事務所のバリー・ホール巡査部長は「明らかな自殺。親族が本人確認も行った。詳細な死因特定のための解剖を行う」とし、別の警察関係者は「首をつったのが直接的な原因」と説明した。
関係者の話を総合すると、死後数日が経過している可能性が高い。伊良部氏は地元の少年野球チームでコーチを務めていたが、週末の試合に姿も見せなかった。フュアリクトさんは「最後に本人を見かけたのは先週の金曜日(22日)。5日分くらい郵便物がたまっていておかしいと思った」と明かした。
友人との連絡も途切れがちで、孤独な死。ルール無視の大リーグ移籍や、暴行事件に逮捕など、波乱に満ちた人生を歩んだ剛速球右腕の葬儀は親族のみで営まれる。
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