コーラスを始めたら、
ボイストレーニングを
したくなりました。
近所にあるコミュニティーカレッジで
ボイトレのクラスを発見。
音楽科の生徒のためのクラスだけど、
一般の人でも取れる。
学校に通うなんて、20年ぶりで新鮮。
クラスでは、もちろん
ダントツで一番年寄り。
大学なので、パスしないといけない
課題があります。
学期中に3回、みんなの前で
自分の好きな歌を選んで歌う。
え?
いや私は
声のトレーニングをしたい
だけなんですけど。
先生と1対1のトレーニングを
想像してたけど、
生徒が30人くらいいるので、
一人ずつに時間を取るのは
無理かも、と気が付いた。
自信がなくて、
やめようかと迷ったけど、
せっかく始めたので
とりあえず続けることに。
2曲は授業中に教室で歌う。
最後の1曲は、学校の講堂で、
パフォーマンスとして歌う。
音楽は、先生にピアノの伴奏を
してもらうか、
youtubeのカラオケ音楽を使います。
英語の歌じゃなくてもいいので、
2曲目は、米津玄師の「地球儀」を
歌いました。
クラスのみんなはお互い応援し合うし、
先生も、良いところを見つけて
褒めてくれるし、
少しずつ自信がついてきた。
次は講堂で、何百人の前で歌うのかー。
(いやいや何百は大げさ。
150人くらいだったかな。)
正式なパフォーマンスなんて
やったことないし、
やめたい病がぶり返して、
もう少しで先生に、
やめます、と
メールを書きそうになったけど
踏みとどまることにした。
歌は、昔大好きだった
ビリージョエルの「ウィーン」。
絶対に緊張するから、
頭が真っ白にならないように、
頭で考えなくても
口が歌詞を覚えているように、
何度も何度も何度も繰り返しました。
そして発表の日。
講堂でみんなの前に立ち
スポットライトを浴びる。
歌い始めると、
私の正面の席にいた男子学生が、
すごく楽しそうに
ノリノリで座ったまま踊ってる。
一瞬それに気を取られて
歌詞を間違えそうになったけど、
むにゃむにゃとごまかして歌い続ける。
歌い終わって、
みんなが拍手をしてくれて、
なんだかとても楽しかった。
このクラスは
ボイトレというより
人前で歌う度胸をつけるのが
目的だったみたい。
看板に偽りあり。
でも、やめなくてよかった。
小さな挑戦、
一つクリア。